フライアッシュの品質規定【用語解説】

○フライアッシュの品質規定

Ⅰ種
Ⅱ種
Ⅲ種
Ⅳ種
二酸化ケイ素
45.0[%]以上
45.0[%]以上
45.0[%]以上
45.0[%]以上
湿分
1.0[%]以下
1.0[%]以下
1.0[%]以下
1.0[%]以下
強熱減量
3.0[%]以下
5.0[%]以下
8.0[%]以下
5.0[%]以下
密度
1.95[g/cm²]以上
1.95[g/cm²]以上
1.95[g/cm²]以上
1.95[g/cm²]以上
粉末度(45μm篩残分)
10[%]以下
40[%]以下
40[%]以下
70[%]以下
粉末度(比表面積)
5000[cm²/g]以上
2500[cm²/g]以上
2500[cm²/g]以上
1500[cm²/g]以上
フロー値比
105[%]以上
95[%]以上
85[%]以上
75[%]以上
活性度指数(材齢28日)
90[%]以上
80[%]以上
80[%]以上
60[%]以上
活性度指数(材齢91日)
100[%]以上
90[%]以上
90[%]以上
70[%]以上

 

○二酸化ケイ素
 ケイ素(Si)の酸化物(SiO₂)である。ケイ素は地球上で酸素に次いで2番目に多い元素である。地殻に最も多く含まれているのがケイ素であり、土や岩などに含まれる鉱物の一種である。

 

○湿分
 物質が吸収したり付着したりしている水の量である。

 

○強熱減量
 強熱した時に揮散する物質をいい、主に有機物質の量を示す。フライアッシュの場合は未燃炭素量を示す。強熱とは、高温の熱を与えることである。

 

○粉末度
 フライアッシュの粒子の細かさを示す指標。篩残分は45μmメッシュの篩によってふるった後の残分の量を表したものである。比表面積は1g当たりの表面積であり、数値が大きいほど粒子が細かい。ブレーン空気透過測定法で計測する。ブレーン空気透過測定法とは、粉体が充填された層に空気を流すと粉体粒子が細かいほど流れにくくなる性質を利用して比表面積を測定する方法である。

 

○フロー値比
 普通ポルトランドセメントを用いて作成した基準とするモルタルのフロー値に対する、混和材と普通ポルトランドセメントとを用いて作成した試験モルタルのフローの値を百分率で示した値である。

 

○活性度指数
 普通ポルトランドセメントを用いて作成した基準とするモルタルの圧縮強度に対する、混和材と普通ポルトランドセメントを用いてい作成した試験モルタルの圧縮強度の比を百分率で表した値である。