○フライアッシュの種類
 フライアッシュは微粉炭の品質、燃焼条件、捕集方法などによって相違するためⅠ〜Ⅳ種の種類がある。通常使用するフライアッシュはⅡ種である。
○フライアッシュの種類
【フライアッシュⅠ種】
 混入することにより、特にコンクリートの高強度、流動性付与、アルカリシリカ反応抑制等に効果があるもの。また、初期強度発現性も無混入の場合と遜色ないもの。
【フライアッシュⅡ種】
 標準的なフライアッシュで、混入することにより特にコンクリートの水和発熱抑制、長期強度の改善効果があるもの。また、コンクリートへの流動性付与、アルカリシリカ反応抑制について、無混入の場合と比較して十分に効果が発揮されるもの。
【フライアッシュⅢ種】
 混入することにより、特にコンクリートの水和発熱抑制、アルカリシリカ反応抑制、長期強度の改善にⅡ種と同等の効果があるもの。ただし、練り混ぜ時にコンクリートの流動性、空気連行性に関して配慮が必要である。
【フライアッシュⅣ種】
 水和発熱抑制に対しⅡ種と同等の効果があり、アルカリシリカ反応抑制も期待できるもの。強度発現の点で低強度コンクリート、工場製品等に使用可能のもので、鉄筋コンクリート用の普通コンクリートに適用する場合には事前の強度発現を確認して使用するもの。
○フライアッシュの品質規定
| Ⅰ種 | Ⅱ種 | Ⅲ種 | Ⅳ種 | |
| 二酸化ケイ素 | 45.0[%]以上 | 45.0[%]以上 | 45.0[%]以上 | 45.0[%]以上 | 
| 湿分 | 1.0[%]以下 | 1.0[%]以下 | 1.0[%]以下 | 1.0[%]以下 | 
| 強熱減量 | 3.0[%]以下 | 5.0[%]以下 | 8.0[%]以下 | 5.0[%]以下 | 
| 密度 | 1.95[g/cm²]以上 | 1.95[g/cm²]以上 | 1.95[g/cm²]以上 | 1.95[g/cm²]以上 | 
| 粉末度(45μm篩残分) | 10[%]以下 | 40[%]以下 | 40[%]以下 | 70[%]以下 | 
| 粉末度(比表面積) | 5000[cm²/g]以上 | 2500[cm²/g]以上 | 2500[cm²/g]以上 | 1500[cm²/g]以上 | 
| フロー値比 | 105[%]以上 | 95[%]以上 | 85[%]以上 | 75[%]以上 | 
| 活性度指数(材齢28日) | 90[%]以上 | 80[%]以上 | 80[%]以上 | 60[%]以上 | 
| 活性度指数(材齢91日) | 100[%]以上 | 90[%]以上 | 90[%]以上 | 70[%]以上 | 
