○ワーカビリティー(Workability)
ワーカビリティーはコンクリートを打ち込む際の作業のしやすさのことである。スランプが大きいコンクリートは充填作業がしやすいため、ワーカビリティーが良いという。ワーカビリティーの基準の明確な定義はない。コンクリートの配合を決める際は、品質を第一とし、最低限のワーカビリティーを確保するようにする。
・ワーカビリティー
⇒Work(作業) ability(能力)
・覚え方
ワーカビリティー
⇒ワークのアビリティー
⇒仕事のしやすさ
○コンシステンシー(consistency)
コンシステンシーは変形及び流動に対する抵抗性の程度を表す。コンシステンシーの測定方法は、フレッシュコンクリートに一定の外力を与えたときの変形量を測定する「スランプ試験」や、フレッシュコンクリートに所定の変形を生じさせるのに必要な仕事量を測定する「振動台コンシステンシー試験」がある
スランプ試験は、最も一般的に用いられている試験方法である。スランプコーンの中に試料を
3層に分けて詰める。詰める際はそれぞれの層で25回一様に突き固める。詰め終わった後、直ちにスランプコーンを静かに鉛直に引き上げ、コンクリートの下がりを測定する。
振動台コンシステンシー試験は硬練りのコンクリートのコンシステンシーを測定する方法である。
・Consistency
⇒物質の硬さ、粘度
・覚え方
コンシステンシー
⇒「コン」システンシー
⇒「コンコン」⇒物質の硬さ
○プラスティシティー(Plasticity)
プラスティシティーとは容易に型に詰めることができ、型を取ったときにゆっくりと変形を生じるが崩れたり材料分離を生じたりすることのないような性質。
単位セメント量が大きいほど、細骨材率が大きいほど、プラスティシティーが高くなる。
・Plasticity
⇒「Plastic」「ity」
⇒「プラスティック」「(名詞)接尾語」
・覚え方
プラスティシティー
⇒「プラスティ」シティー
⇒プラスチックのような
⇒形を造る、可塑性
○ポンパビリティー(Pumpability)
ポンパビリティーとは、コンクリートの圧送性のことである。ポンパビリティーが良いとは、圧送がしやすいということである。コンクリートの硬さや分離抵抗性によってポンパビリティーの良い・悪いが決まる。
・Pumpability
⇒Pump(ポンプ)ability(能力)
・覚え方
ポンパビリティー
⇒ポンプのアビリティ
⇒ポンプでの送りやすさ
○フィニッシャビリティー(finisher capability)
フィニッシャビリティーとはコンクリートの仕上げの作業性の程度のことである。
・Finisher capability
Finisher(仕上げ)capability(能力)
・覚え方
フィニッシャビリティー
⇒フィニッシュのやりやすさ
⇒仕上げやすさ