○コンクリート用細骨材の概要
1960年代までは品質が良質な川砂が主流だったが、コンクリートの需要の増加に伴い河川維持のため川砂の採取が規制された。そのため、次第に山砂や砕砂・海砂の割合が増加している。
○砂の地域性
使用される砂の種類は地域によって大きく異なる。北海道・東北は山砂が多く、北陸・東海は川砂が多い。近畿・九州は海砂の割合が多くなっている。
川砂【%】
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山砂【%】
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海砂【%】
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砕砂【%】
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全国
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23
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40
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20
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17
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北海道
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18
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70
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5
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7
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東北
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28
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58
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0
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14
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関東
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28
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40
|
0
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32
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北陸
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64
|
31
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0
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5
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東海
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42
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51
|
0
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7
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近畿
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12
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32
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45
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11
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九州
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9
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14
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55
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22
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○川砂の特徴
川底やダムの底から採取した砂である。品質面では最も優れた砂である。丸みを帯びているため、単位水量を少なくできる。吸水率や塩分含有量、泥分量など品質が安定している。
○山砂の特徴
山を削って採取した砂である。川砂と比較すると吸水率大きい、泥分が多いといった特徴がある。吸水率が大きいと乾燥収縮の増加やたわみの増加が発生する。泥分が多いと単位水量の増加やひび割れにつながり、強度低下の要因となる。
○砕砂の特徴
岩石を人工的に破砕して製造した砂である。天然骨材と比較すると実績率が大きい(角張っている)。そのため、所要のスランプを確保するためには単位水量が増加する傾向がある。
○海砂の特徴
船で海底から採取した砂である。粒径がそろっているため、他の砂と混合して粒度を調整して使用することが多い。塩化物を含んでいるので除塩が必要である。貝殻を含んでいる場合はコンクリートの強度低下につながるため、トロンメルなどで除去する。
※トロンメル=回転篩