水中不分離性混和剤【水中不分離性コンクリート用】

○水中不分離性混和剤とは
 水中不分離性混和剤とは、水中にコンクリートを落下させても洗い流されることなく一体性を保つことができる材料分離抵抗性をコンクリートに付与する混和剤である。水中不分離性混和剤は一般的に増粘剤と呼ばれる水溶性高分子であり、セルロース系とアクリル系がある。この混和剤を添加して水中で分離抵抗性を有するコンクリートを水中不分離性コンクリートという。

○水中不分離性コンクリートの特徴
・材料分離を生じることなく高い充填性やセルフレベリング性を発揮する
・水中で落下させても分離しにくく、水質を汚濁しにくい
・凝結時間は通常のコンクリートより5〜10時間遅延する
・乾燥収縮量は通常のコンクリートに比べて20〜30%大きい
・耐凍害性が低い
・コンクリートの流動性はスランプフローで評価する
・スランプコーンを引き上げてから5分後に測定する
・粘り気があるため、練り混ぜ時にミキサに付着しやすい
・練り混ぜ量はミキサ公称容量の80%以下とするのが良い
・打込みは静水中で、流速は5㎝/s以下とする
・水中落下高さは50㎝以下とする
・水中流動距離は5m以下とする
・ポンプ圧送時の圧送負荷は通常コンクリートの2〜3倍
・ポンプ圧送時の打込み速度は1/2〜1/3

 

○水中不分離性混和剤の性能規定
【標準型】
ブリーディング率 ⇒ 0.01[%]以下
空気量 ⇒ 4.5[%]以下
スランプフロー経時変化(30分) ⇒ 3.0[cm]以下
水中分離度(懸濁物質量) ⇒ 50[mg/l]以下
水中分離度(pH) ⇒ 12.0以下
凝結時間(始発) ⇒ 5[時間]以上
凝結時間(終発) ⇒ 24[時間]以上
水中作成供試体圧縮強度(7日) ⇒ 15.0[N/mm²]以上
水中作成供試体圧縮強度(28日) ⇒ 25.0[N/mm²]以上
水中気中強度比(7日) ⇒ 80[%]以上
水中気中強度比(28日) ⇒ 80[%]以上

 

【遅延型】
ブリーディング率 ⇒ 0.01[%]以下
空気量 ⇒ 4.5[%]以下
スランプフロー経時変化(2時間後) ⇒ 3.0[cm]以下
水中分離度(懸濁物質量) ⇒ 50[mg/l]以下
水中分離度(pH) ⇒ 12.0以下
凝結時間(始発) ⇒ 18[時間]以上
凝結時間(終発) ⇒ 48[時間]以上
水中作成供試体圧縮強度(7日) ⇒ 15.0[N/mm²]以上
水中作成供試体圧縮強度(28日) ⇒ 25.0[N/mm²]以上
水中気中強度比(7日) ⇒ 80[%]以上
水中気中強度比(28日) ⇒ 80[%]以上