地下タンク貯蔵所とは【漏れを検知する設備を設ける】

地下タンク貯蔵所とは

地下タンク貯蔵所とは、地盤面下に埋設されているタンクにおいて危険物を貯蔵または取り扱う貯蔵所である。

地面下に埋設するタンクを「地下貯蔵タンク」という。

地下タンク貯蔵所は、保安距離および保有空地は不要である。

地下貯蔵タンクの設置場所

地盤面下に設けたタンク室内に設置する。タンク室の壁面とタンクの間隔は0.1m以上確保する。タンクの周囲は乾燥砂で埋める。地下貯蔵タンクの頂部は、地表面から0.6m以上下にする。

地下貯蔵タンクは、地面下に設けたタンク室内に設置するのが原則だが、例外として地面下に直接埋設できる「二重殻タンク」やコンクリートを被覆して地面下に埋設する方法もある。

地下貯蔵タンクの設備の基準

液体危険物の地下貯蔵タンクには、危険物の量を自動的に表示する装置を設ける。また、注入口は屋外に設ける。

通気管はタンクの頂部に設け、通気管の先端は地上4m以上の高さとする。また、建築物の窓、出入り口等の開口部から1m以上離す。無弁通気管は直径30mm以上とし、通気管の先端は45度以上下に向けて雨水がタンク内に侵入することを防止する。

地下貯蔵タンクまたはその周囲に漏洩検知管などの危険物のこぼれを検知する設備を設ける。