移動タンク貯蔵所とは
移動タンク貯蔵所とは、タンクローリーである。車両に固定された移動貯蔵タンクで危険物を貯蔵または取り扱う貯蔵所である。
移動タンク貯蔵所の位置の基準
タンクローリーを常置する場所について基準がある。屋外に常置(じょうち)する場合は「防火上安全な場所」と定められている。屋内に常置する場合は、「壁・床・梁および屋根を耐火構造または不燃材料でつくった建物の1階」である。
常置場所を変更するときは、市町村長等に申請して許可を受けなければならない。これは、製造所等の位置変更に該当するためである。
移動貯蔵タンクの構造の基準
移動貯蔵タンクの容量は30,000リットル以下とし、4,000リットル以下ごとに間仕切り壁を設けなければならない。
移動貯蔵タンクの材料は厚さ3.2mm以上の鋼板を使用し、タンクの外面は錆び止めの塗装を行う。
容量が2,000リットル以上のタンク室には防波板(ぼうはばん)を設ける。防波板は移動方向と平行に2箇所設ける。
タンク室それぞれにマンホール・安全装置などを設ける。マンホール・安全措置などがタンクの上部に突出している場合は、損傷防止のための防護枠を側面枠を設ける。
移動タンク貯蔵所の設備の基準
移動貯蔵タンクの排出口には、非常時に使用するための手動閉鎖装置と自動閉鎖装置を設ける。
車両の前後には「危」の表示を見やすい箇所に表示する。