重金属とは【定義は多様、本来は比重】

〇重金属とは
重金属の定義は、本来は比重が5または4以上の金属である。
鉄、金、銀、鉛、カドミウム、水銀等は重金属である。
重金属より軽い金属は、軽金属と呼ばれる。

〇広義の重金属
土壌汚染等等を議論する時の「重金属」には、本来の定義とは異なる物質も「重金属」に含まれる。
セレン、ヒ素、ホウ素は金属ではないが、重金属と呼ばれることもある。
ベリリウム、リチウム、アルミニウムは本来は軽金属だが、これらも重金属と呼ばれることもある。

〇地球上での重金属の割合
地球を構成している成分のうち、39パーセントは重金属である。
その中でも鉄が36パーセントを占めており、続いてニッケルが2パーセントである。
その他の重金属も、シアンを除くすべての重金属が自然界に普遍的に存在している。

〇必須元素としての重金属
重金属は生物の生命維持に不可欠な必須元素である。
必須元素とは以下の条件を満たすものである。
・その元素が不足することで欠乏症が生じる
・欠乏症がほかの物質では改善されない