必須科目過去問の解説と考察【建設部門H28-13】

技術士第二次試験建設部門の必須科目の解説・考察を行う。
平成28年度技術士第二次試験問題【建設部門】
13.交通政策基本法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. この法律は、交通に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることを目的としている。
  2. この法律では、政府は交通に関する施策についての基本的な方式や目標等を定めた「交通政策基本計画」を定めなければならないとされている。
  3. この法律では、交通関連事業者及び交通施策管理者は国又は地方公共団体が実施する交通に関する施策に協力するよう努めることとされている。
  4. この法律では、交通に関する施策を実施するため必要な財政上の措置については触れられていない。
  5. この法律では、国民等は本法に示された基本理念の実現に向けて自ら取り組むことができる活動に主体的に取り組むよう努めることとされている。
○解答と解説

最も不適切な解答は[4]である。

・交通政策基本法
(目的)
第一条  この法律は、交通に関する施策について、基本理念及びその実現を図るのに基本となる事項を定め、並びに国及び地方公共団体の責務等を明らかにすることにより、交通安全対策基本法 (昭和四十五年法律第百十号)と相まって、交通に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることを目的とする。
(法制上の措置等)
第十三条  政府は、交通に関する施策を実施するため必要な法制上又は財政上の措置その他の措置を講じなければならない。