読書媒体:Kindle
読書時間:4時間ほど
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高度経済成長期はひたすらに「速く・安く・大量に」構造物を建設する時代であった。しかし、今は人口減少や少子高齢化が進む時代である。これまでの概念や方法を見直し、「良いコンクリート構造物を造る」ことが求められている。
○本書で学んだこと
・廣井勇
「小樽港防波堤」(1907年竣工)
「土木技術は国民の生命と財産を救う技術である」
「エンジニアの仕事は設計だけではすまない。施工までも立派に成し遂げて初めてその使命を終わることができる。その意味から言えば大学教授でも5年〜7年間ぐらいは現場の経験が必要だ」
・吉田徳治郎(日本コンクリート工学の父)
「鉄筋コンクリート設計方法」を執筆
「鉄筋コンクリートの欠点は施工が粗雑になりやすいこと」
「コンクリートに関する示方書は確実にされないのが当たり前と考える習慣がある」
「作業手や工事監督者が鉄筋コンクリートについての十分な知識がない」
「コンクリートは出来上がりさえすれば、その施工の良否は後から容易にわからない」