SDSの「12.環境影響情報」の読み方【環境にどのような影響があるか】

環境影響情報の概要

この項目には次の項目を入れる。

  • 生態毒性
  • 残留性・分解性
  • 生体蓄積性
  • 土壌中の移動性
  • オゾン層への有害性

危険有害性分類判定基準に関連するデータを記載し、生物種、試験継続期間及び試験条件も明記する。

これら危険有害性のデータが入手できない場合、化学品が分類判定基準に合致しない場合には、その旨をSDSに記載する。

生物蓄積性、残留性、分解性など、幾つかの私物毒性を現す特性は物質に特異的である。入手可能で適切である場合には、混合物中の該当する各成分について情報を提供する。

科学的な実験で得られた追加の知見又はデータは、情報の出典を参照できるようにして示してもよい。

環境基準などはここに示してもよい。他の有害影響があれば、ここに記載する。

環境影響情報の詳細

生態毒性

魚類、甲殻類、藻類など、その他の環境生物への影響に関する情報を記載する。

生態蓄積性

化審法に基づく試験結果および国が実施した既存化学物質の点検結果などはこれらの項目に記載することが望ましい。(分解性の有無やBOD値、濃縮度試験のBCF値など)

土壌中の移動性

環境中に排出された場合の土壌中での移動の可能性について記載する。

オゾン層への有害影響

オゾン層への有害性があるとされる物質について記載する。

その他の有害影響

環境基準やその他環境中での影響について、情報があれば記載する。