SDSの「13.廃棄上の注意」の読み方【捨てる時の注意事項】

「廃棄上の注意」の読み方

この項目には、安全で、かつ環境上望ましい廃棄のために推奨する方法に関する情報を含める。

これらの廃棄方法は、化学品(残余廃棄物)だけではなく、当該化学品が付着している汚染容器及び包装にも適用する。

受領者に対して、その地域の規制に注意を促すことが望ましい。

「廃棄上の注意」の記載例

硫酸の場合

残余廃棄物

廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。

強酸性であるため、アルカリで中和したのち処理すること。

廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。

都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っているばあいにはそこに委託して処理する。

廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。

汚染容器及び包装

容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。

空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

スプレー缶を廃棄する場合は、自治体により廃棄方法が異なるので該当する自治体の規定に従うこと。

アセトンの場合

残余廃棄物

廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。

都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。

アセトンの廃油、高濃度排水、スラッジ等はそのまま又は易焼性溶剤と共に、少量ずつ焼却炉に噴射して焼却処理する。(焼却法)

低濃度排水は活性汚泥で処理する。(活性汚泥処理法)

汚染容器及び包装

容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。

空容器を廃棄する時は、内容物を完全に除去した後に処分する。