コンクリートクライシス放映【1984年⇒異議発信】

○年号語呂合わせ
コンクリートの 耐久性に 異議発信
             1984

○コンクリートクライシスとは
 1984年にNHKで放送されたコンクリートの劣化についてのテレビ番組である。クライシスは英語で「crisis」であり、「危機」という意味である。
 当時はコンクリート構造物は半永久的でメンテナンスは不要と考えられていた。ところが、1980年代に入ってから全国各地で塩害やアルカリ骨材反応によるコンクリート構造物の劣化が顕在化するようになった。コンクリートの耐久性について疑問が出始めていた1984年にコンクリートクライシスが放映されると、世間一般にコンクリートの劣化の問題が認知され社会問題となった。
 その後、当時の建設省から劣化防止のための指針が通達されたり、JISが規定されたりと対策が進み、それらの対策は改訂を繰り返しながら現在も踏襲されている。