二酸化ケイ素【=シリカ】

○二酸化ケイ素[SiO₂]とは
 ケイ素の酸化物である。地殻を形成する物質の1つ。シリカとも呼ばれる。

○フライアッシュのポゾラン活性
 フライアッシュに含まれている可溶性の二酸化ケイ素[SiO₂]が水酸化カルシウム[Ca(OH)₂]と常温で徐々に化合して、不溶性の安定したケイ酸カルシウム水和物を生成する。
 SiO₂ + Ca(OH)₂ → CaO・SiO₂・H₂O

 

○シリカフューム
 シリカフュームの主成分は二酸化ケイ素[SiO₂]である。

 

○高炉スラグ微粉末の潜在水硬性
 スラグ内の二酸化ケイ素[SiO₂]や酸化アルミニウム[Al₂O₃]の鎖状結合がpH12以上で切断され、固溶されていた酸化カルシウム[CaO]、酸化アルミニウム[Al₂O₃]、酸化マグネシウム[MgO]などが溶出し、カルシウムシリケート水和物[C-S-H ゲル]およびカルシウムアルミネート水和物[C-A-H ゲル]を生成して硬化する。これを潜在水硬性という。

 

○Ca/Si比
 コンクリートの成分が溶出するとカルシウムが溶出するため、Ca/Si比が低下する。セメント中のCa/Si比を測定する事により、溶出の劣化進行を把握することができる。

 

○塩基性岩、中性岩、酸性岩
 二酸化ケイ素の含有量により分類され、酸性岩が最も含有量が多くアルカリシリカ反応性が高い。