○構造・外力に関係するコンクリートのひび割れの原因と特徴
(コンクリート技術の要点より)
原因
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ひび割れの特徴
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D1.オーバーロード(曲げ)
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はりや床の引張側に、垂直にひび割れが発生
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D2.オーバーロード(せん断) |
柱・はり・壁などに45°方向にひび割れが発生
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D3.断面・鉄筋量不足
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D1,D2と同じ。床やひさしなどでは垂れ下がる方向に平行に発生する
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D4.構造物の不同沈下
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45°方向に大きなひび割れが発生
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○ひび割れについて解説
D1.オーバーロード(曲げ)
オーバーロードとはoverloadであり、過負荷という意味である。曲げの応力の過負荷が生じた場合は引張側に垂直にひび割れが発生する。
D2.オーバーロード(せん断)
過剰なせん断力が生じた場合は45°方向のひび割れが発生する。
D3.断面・鉄筋量不足
断面や鉄筋量が不足していると、構造物が脆弱となり相対的にオーバーロードと同じ状況となる。
D4.構造物の不同沈下
構造粒の一部が沈下するとせん断力が発生し、45°方向にひび割れが発生する。「不同」とは「同じではない」という意味である。