目次
マンガンとは
マンガンとは、原子番号25の遷移金属元素である。元素記号は「Mn」である
マンガンの使用状況
主要資源国
マンガンの確認埋蔵量の80パーセントが南アフリカ、10パーセントがウクライナに存在する。
マンガンの用途
鋼の添加剤として使用される他、マンガン電池等に使用される。
マンガンの規制
特定化学物質障害予防規則
特定化学物質障害予防規則とは、化学物質による労働者のがん、皮膚炎、神経障害その他の健康障害を予防するために、作業方法・作業環境の整備、健康管理の徹底等について定めた法律である。
マンガン及びその化合物が対象物質であり、第二類物質に定められている。
PRTR法(化学物質管理促進法)
PRTR法とは、有害性のある対象化学物質を誰がどのくらいの量を環境中へ放出しているのかを把握するための法律である。各事業所等が対象化学物質の排出状況を管理・報告することで、化学物質の自主的な管理の改善を促進し、環境保全上の支障を未然に防止することを目的とした法律である。
マンガンは有害性があるので、対象化学物質に定められている。
ちなみに、PRTRの意味は以下の通りである。
Pollutant:汚染物質
Release:放出する
Transfer:移動
Register:記録
水質汚濁防止法
水質汚濁防止法とは、工場などから公共用水域に排出される水の排出規制や生活排水対策の促進により、公共用水域・地下水の水質の汚濁を防止することと、健康被害が生じたときの事業者の損害賠償責任について定めた法律である。
水質汚濁法では有害物質の排水基準が定められており、溶解性マンガン含有量が規定されている。
マンガンの健康障害
マンガンの侵入ルート
マンガンは粉じんやヒュームを吸入することで人体に侵入する。マンガンは脳に沈着しやすい特徴がある。
健康障害の症状
- しびれ、ふるえ
- 睡眠障害
- 行動異常
- 精神症状
- 歩行障害
- 発語障害