フードの型式
フードの型式は、「囲い式」「外付け式」「レシーバー式」の3つに大別される。
「囲い式」は有害物質発生源をフードで囲い、フード外に有害物質を漏出させない方式であり、最も安全性が高い。
「外付け式」は発生源のすぐ近くで有害物質を吸引する方式である。
「レシーバー式」は、有害物質が熱や自重などで一定の方向性を持っている場合に、その方向性を考慮して補足する方式である。
囲い式フード
囲い式フードとは、有害物質の発生源がフードで覆われている構造のフードである。作業が必要な部分のみに開口部を設け、そこから手を入れて作業をする。
発生源をフードで囲って局所排気装置で排気をすることでフード内を負圧にする。有害物質がフード外に出ないため安全性が高い。
囲い式フードは安全性が高く、最も望ましいフード形状である。
外付け式フード
外付け式フードとは、有害物質の発散源の近くに設置するフードである。外付け式フードは開放空間に吸引口を設置するため、余分な空気を多量に吸い込む。そのため、吸引風量を大きくする必要があり吸引効率が悪い。また、囲い式フードに比べて安全性が低い。
レシーバー式フード
レシーバー式フードとは、有害物質が熱や自重等で一定方向の気流があり、その気流に沿って有害物質を補足するフードである。外付け式フードの一種である。
熱源が存在する有害物質を取り扱う作業の場合、温められた空気は有害物質と共に上方に向かうため、作業場所の上方にレシーバー式フードを設置する。
空気より重たい有機溶剤等を取り扱う場合、有害物質である有機溶剤は下へ滞留しようとするため、作業場の下方にレシーバー式フードを設置する。