水銀の毒性【汚染物質ランキング第2位】

○自然環境の中での水銀
 水銀はもともと自然界に存在する。火山活動などによって水銀は自然界へ放出され、生物は環境中の水銀を体内へ取り込み必須元素として利用する。
 しかし、古くからの人類による水銀の過剰利用により自然界に過剰に水銀が放出され、過剰摂取が問題となっている。

○汚染物質ランキング
2010年に発表された世界における汚染物質ランキングでは、水銀は第2位である。世界中で水銀の影響を受けている人は1500万人〜1900万人とされている。ちなみに、1位は「鉛」である。

○金属水銀による影響
 無機水銀で酸化をしていない水銀の形態は「金属水銀」と呼ばれる。
 金属水銀が肺から吸収されると、「気管支炎」「間質性肺炎」といった症状を引き起こす。
 金属水銀の慢性毒性は、主として中枢神経系の症状となって表れる。

○イオン型水銀による影響
 無機水銀で1価の水銀イオンを「イオン型水銀」と呼ぶ。
 イオン型水銀を慢性的に暴露されると、腎機能障害を引き起こす。

○メチル水銀による影響
 有機水銀の1種であるメチル水銀の暴露が及ぼす影響は、神経毒性と妊娠中の母親から胎児への毒性である。メチル水銀の毒性によって引き起こされた公害事件が「水俣病」である。