遮断型最終処分場とは【外部と隔離して保管し続ける】

○遮断型最終処分場とは
遮断型最終処分場とは、外部の自然環境から完全に隔離された状態で産業廃棄物を保管する処理場である。有害物質が含まれる産業廃棄物を安全に管理し続けることを目的としており、産業廃棄物を安定化させることを目的とはしていない。

○遮断型最終処分場で処分する産業廃棄物
有害な燃え殻、有害なはいじん、有害な汚泥、有害な鉱さいなどが処分される。

○遮断型最終処分場の特徴
遮断型最終処分場で処分される産業廃棄物は有害物質を含んでいるため、それらを処分場外へ流出させない覆い等の設備が必要となる。

○遮断型最終処分場の仕組み
有害物質が処分除外へ流出する原因は、雨水の流入に伴う周辺への漏水や地下水汚染である。遮断型最終処分場では、雨水の侵入を防ぐ屋根や、地表水の流入を防止する雨水排除施設(開渠)などが設置されている。また、遮断型最終処分場では外周仕切り設備として産業廃棄物の埋め立て地の周囲を水密性鉄筋コンクリートで囲い、有害物質と外部環境との接触を遮断している。外周仕切り設備は損壊していないかどうかを目視で確認できる構造となっている。
遮断型最終処分場では、管理型最終処分場と同様、定期的に地下水の水質検査を行っている。