管理型最終処分場とは【埋めるだけではなく管理が必要】

○管理型最終処分場とは
管理型最終処分場とは、「安定型産業廃棄物」と「有害な産業廃棄物」以外を埋め立てる処分場である。管理型最終処分場は様々な種類の廃棄物を処分するため、廃棄物から発生する水を外部と遮断する遮水工や、発生した水を処理する水処理施設を備えている。

○管理型最終処分場で処分する産業廃棄物
管理型最終処分場では、「安定型最終処分場」と「遮断型最終処分場」で処理されるもの以外の産業廃棄物が処分される。
安定型処分場で処分する産業廃棄物:
「廃プラスチック類」「ゴムくず」「金属くず」「がれき類」「ガラスくずおよび陶磁器くず」
遮断型最終処分場で処分する廃棄物:
「有害な燃え殻」「有害なはいじん」「有害な汚泥」「有害な鉱さい」
管理型最終処分場で処分する廃棄物:
上記以外

○管理型最終処分場の特徴
管理型最終処分場では様々な種類の廃棄物の処理を行う。そのため、廃棄物に含まれる水の処理や、廃棄物が地中で分解されて発生するメタンガスの処理を行う必要がある。管理型最終処分場では、排水を適切に処理するとともに、埋め立て地に空気を送り込み微生物による有機物の分解を促進して廃棄物の安定化を図っている。

○管理型最終処分場の仕組み
管理型最終処分から発生した水が外部の環境に浸透しないよう、遮水シートなどで埋め立て地盤を覆う遮水工を設置している。廃棄物から発生した排水は、遮水工で水を遮り、集水管で水を集め、水処理施設で排水基準に適合した水に浄化して放流する。
管理型最終処分場では、遮断型最終処分場と同様、定期的に地下水の水質検査を行っている。