溶融(廃棄物の中間処理)とは【溶かして無害化】

○溶融とは
溶融とは、廃棄物を高温で加熱し可燃物を燃焼させ、不燃物をガラス状の溶融スラグ化する技術である。溶融によって廃棄物の減容や有害物質の無害化が可能となる。溶融スラグは土木工事や建築工事の資材として再利用される。
廃棄物を1400度以上の高温で加熱して溶融スラグ化することで、感染性廃棄物や廃石綿などの有害な廃棄物を無害化し、重金属等の有害物質を溶融スラグに封じ込めることができる。溶融スラグは化学的に安定しており、安全に最終処分をすることが可能となる。

○燃料式溶融炉
・表面溶融炉
重油などを燃料としたバーナーで廃棄物を表面から加熱し、溶融処理を行う。
・コークスヘッド式溶融炉
溶融炉の底に堆積させた高熱のコークスによって溶融処理を行う。
※コークスとは、石炭を乾留して炭素部分だけを残した燃料

○電気溶融炉
・電気アーク炉
低電圧・高電流のアークを利用して溶融処理を行う。
・電気抵抗炉
炉内に設けた電極間に電圧をかけることで発生する電気抵抗熱によって溶融処理を行う。
・マイクロ波溶融炉
電力をマイクロ波に変換し、それを廃棄物に照射することで溶融処理を行う。
・プラズマ溶融炉
高温のプラズマ炎で廃棄物の溶融処理を瞬時に行う。