安定型最終処分場とは【腐敗しない物を埋める】

○安定型最終処分場とは
安定型最終処分場とは、雨水などによって腐敗・変形などの恐れがない産業廃棄物を埋め立てる処分場である。

○安定型最終処分場で処分する産業廃棄物
安定型処分場で埋立処分する産業廃棄物は、「廃プラスチック類」「ゴムくず」「金属くず」「がれき類」「ガラスくずおよび陶磁器くず」の5種類である。これらの廃棄物は埋め立てても組成に大きな変化が生じないので、安定型産業廃棄物と呼ばれる。

○安定型最終処分場の特徴
安定型最終処分場で処理される産業廃棄物は、土の中に埋めても腐敗しないため、周辺の環境を汚染しないと考えられている。そのため、他の処分場に備えられている遮水工などの設備を備えていない。
安定型最終処分場の周囲には、埋めた産業廃棄物が外部へ流出するのを防ぐために、擁壁や堰堤などが設置されている。また、埋め立て地の雨水を外へ逃がすための設備が設けられている。
安定型最終処分場では、周囲の地下水を定期的に採取して水質検査を行い、周辺の地下水を汚染していないかどうかの検査を行う。
安定型最終処分場は他の処分場と比較して設備が最も少ないため、設備費・維持管理費が安価である。

○安定型最終処分場の仕組み
 安定型最終処分場では、産業廃棄物が搬入されてきた段階で埋立に適さない産業廃棄物が混入していないかどうかを目視で確認を行う。その後、埋立を行う。