電磁波レーダー法【鉄筋以外の異物も探査】

○電磁波レーダー法とは
 コンクリート構造物の部材厚、内部の空洞、鉄筋、その他埋設物を探査する方法の1つである。
 電磁波レーダーをコンクリート内へ放射すると、コンクリートと電気的性質が異なる物体との境界面で反射する。反射した電磁波を検知して往復の伝搬時間から埋設物の位置を推定する。また、電磁波が反射する際に埋設物の密度によって位相が変化するため、位相を測定することによって埋設物の材質を推定することができる。

○適用対象
 鉄筋に限らずコンクリート内の「コンクリート以外の物質」を探査することが可能である。探査方法の特性上、最もコンクリート表面に近いコンクリート以外の物質「だけ」しか検知することができない。
 例えば、空隙の背面に鉄筋があるような場合は検知ができない。