X線透過撮影法【=レントゲン】

○X線透過撮影法とは
 コンクリート表面からX線を照射し、裏面にフィルムを配置し透過像を撮影してコンクリート内部を探査する方法である。コンクリート内部の様子をほぼ実態に近い状態で確認できる唯一の非破壊試験方法である。

○適用対象
 X線を使用して透過撮影を行うため、鉄筋の探査だけではなくあらゆる調査に使用可能である。探査方法の特性上コンクリート背面にフィルムを設置しなければならないため、地中のコンクリート構造物等フィルムの設置ができない場合は調査できない。探査が可能な部材厚さは現場で使用可能な低エネルギのX線装置を使用した場合、厚さ400mm程度が限界である。

 

○ちなみに
・「レントゲン」はX線を最初に見つけた人の名前である
・X線の語源は、X線を発見したときに「謎の光を発見した!謎だからXにしよう!」となった
・レントゲンさんはこの功績により第一回(1901年)ノーベル物理学賞を受賞した