内部欠陥【見えない欠陥】

○内部欠陥とは
 コンクリート内部に生じた欠陥であり、コンクリートの浮きや剥離、内部に生じた空洞や豆板などである。

 コンクリートの浮きとは、表面付近のコンクリートがひび割れや欠陥により内部のコンクリートと一体性を失いつつある状態のことである。
 コンクリートの剥離とはコンクリートの浮きが進行し、コンクリートの一部がはがれ落ちる状態である。

 

○内部欠陥の原因
 空洞や豆板の原因は施工不良である。締め固めが不十分である可能性が高い。浮きや剥離は躯体のひび割れや鉄筋の腐食が原因で生じる。

 

○内部欠陥の調査
 サーモグラフィー法、弾性波法、AE法(アコースティック・エミッション法)、電磁波レーダー法などの非破壊検査を行う。

 

・サーモグラフィー法
 赤外線を利用した調査法である。内部欠陥があると温度の上下が早い(温度が上がりやすく下がりやすい)ため、欠陥箇所を把握することができる。

 

 コンクリートに弾性波を発生させ、波の反射や共振を受信して調査を行う。ひび割れや空洞などの空気層では弾性波が反射する性質を利用している。

 

 AEセンサをコンクリートに予め設置しておき、ひび割れが発生した際の弾性波を検知する。もともと存在していたひび割れは検知できない。

 

 電気的性質を利用して調査する。コンクリート内部へ電磁波を放射し、異物に反射した電磁波を受信して位置を推定する。空洞や鉄筋位置の調査に用いられる。