塩化マグネシウム【これも海水に含まれる】

○塩化マグネシウム[MgCl₂]とは
 塩化マグネシウムとはマグネシウムの塩化物であり、白色の結晶である。凍結防止剤に使用される。
 塩酸[HCl]に水酸化マグネシウム[Mg(OH)₂]を溶解させると塩化マグネシウム[MgCl₂]が生成される。
 塩酸[HCl]+水酸化マグネシウム[Mg(OH)₂]
 =塩化マグネシウム[MgCl₂]+水[H₂O]

○海水に含まれる塩化マグネシウム
 海水に含まれている有害な塩類は硫酸マグネシウム[MgSO₄]と塩化マグネシウム[MgCl₂]である。有害性は、硫酸マグネシウムのほうが上である。

 

○コンクリートを多孔質に変移
 塩化マグネシウム[MgCl₂]はコンクリート中の水酸化カルシウム[Ca(OH)₂]と反応して水溶性の塩化カルシウム[CaCl₂]を形成し、組織を多孔質にする。
 塩化マグネシウム[MgCl₂]+水酸化カルシウム[Ca(OH)₂]
 =塩化カルシウム[CaCl₂]+水酸化マグネシウム[Mg(OH)₂]

 

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