外ケーブル工法【ケーブルで引張る】

○外ケーブル工法とは
外ケーブル工法とは、緊張材をコンクリートの外部に配置し、定着部あるい偏向部を介して部材に緊張力を与えることにより、必要な性能の向上を図る工法である。

○外ケーブル工法の目的
外ケーブル工法はプレストレスを導入することにより、コンクリート橋の曲げ及びせん断補強を目的とする補強方法である。構造物の局部的な補強よりは、むしろ構造系の変更、断面力の改善を目的として採用されることが多い。

○外ケーブル工法の長所
・補強効果が力学的に明確である
・偏向部をせん断補強部に設置し、外ケーブルの鉛直力分を考慮することにより、設計せん断力を軽減できる
・補強後の維持・管理が比較的容易
・基本的に交通規制を必要としない

○外ケーブル工法の注意事項
・コンクリートの強度不足や劣化に対しては効果を期待できない
・外ケーブルによりプレストレスを導入しても、剛性は向上しない

○その他
・外ケーブル工法ではPCケーブル以外に連続繊維補強材を使用することもある