打換え工法【最後の手段】

○打換え工法とは
打換え工法とは、既存の部材を撤去した後、必要な耐力を有する新たな部材を構築する工法である。鋼材腐食などに起因した劣化が進行し、著しく耐力が低下している部材に適用する。

○適用例
鋼材の腐食が伴い部材の耐荷力の低下が懸念される構造物の、耐荷力・変形性能の改善を目的として適用する。
中性化、塩害、アルカリシリカ反応による劣化が「劣化期」まで進行し、その他の巻立て工法や巻き厚工法では不十分だと考えられる場合に打替え工法が使用される。
打替え工法を言い換えると「劣化部分を撤去して新設する工法」となり、補強工法の中では最も大がかりな補強の1つである。そのため、補強を検討する際の最後の手段となる。