第4類危険物の特性
第4類危険物は引火性液体であり、常温(20℃)で液体の状態で存在している。第4類危険物の共有する特性として、以下の4つがある。
- 引火しやすい
- 水に溶けず、水に浮く
- 蒸気が空気より重い
- 静電気が生じやすい
引火しやすい
第4類危険物は常温(20℃)または加熱することで可燃性蒸気が発生し、火気等を近づけると引火する危険がある。
水に溶けず、水に浮く
第4類危険物は水に溶けない性質のものが多い。水に溶けない性質を「非水溶性」という。また、第4類危険物の比重は「1」より小さいため、「水に浮く」性質を持っている。
「非水溶性」であり「水に浮く」ため、流出すると水の表面に薄く広がり、燃焼面積が拡大する恐れがある。
蒸気が空気より重い
第4類危険物は液面から可燃性の蒸気が発生する。その可燃性蒸気は、空気より重いため低所に滞留する。特にくぼみや溝などがある場合は、そこに可燃性蒸気が溜まりやすい。
静電気が生じやすい
第4類危険物は液体なので、流動によって静電気が発生しやすい。また、第4類危険物は非水溶性であり電気の不良導体のため、静電気が蓄積しやすい。
静電気が蓄積されると放電して火花を発生し、その放電火花が点火源となって可燃性蒸気が燃焼・爆発する。