燃焼の種類【予混合燃焼と拡散燃焼他】

○固体の燃焼

【分解燃焼】

固体が過熱されて分解し、そのとき発生する加熱性蒸気が燃焼する現象である。

(例)紙、木材、石炭、プラスチック

【自己燃焼】

分解燃焼のうち、その固体に含まれている酸素によって燃える燃焼である。

(例)ニトロセルロース、セルロイド

【表面燃焼】

固体の表面だけが赤く燃える燃焼である。分解も蒸発もしいないため、炎が出ない燃焼である。

(例)木炭、コークス

【蒸発燃焼】

加熱された固体が熱分解せずに蒸発し、その蒸気が燃える燃焼である。

(例)硫黄、ナフタリン

○液体の燃焼

【蒸発燃焼】

液体そのものが燃えるのではなく、液面から蒸発した可燃性蒸気が空気と混合し燃焼する。液体そのものが燃えるわけではないので、炎と液面の間に隙間ができる。

(例)ガソリン、灯油

○気体の燃焼

【拡散燃焼】

気体の燃焼は可燃性ガスと空気が一定の濃度範囲内になっている必要がある。拡散燃焼とは、燃焼の維持に必要な酸素が炎の外から「拡散」によって入ってくる燃焼形態である。

(例)ジェットエンジン、バーナー

【予混合燃焼】

予混合燃焼とは、可燃性ガスと空気をあらかじめ一様に混合し、燃焼濃度範囲内にした後、燃焼させる燃焼形態である。

(例)ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ガス切断機