作業環境測定の手順
作業環境測定の目的は、労働者の健康を守ることである。作業場の環境を適切に評価することで良好な作業環境を構築し、そこで働く労働者の健康を守る。
作業環境測定は「デザイン」「サンプリング」「分析」の手順で行う。「サンプリング」は測定を行う場所を決めることである。「サンプリング」は作業場所で試料を採取することである。「分析」は採取した試料を分析し、作業環境を評価することである。
デザイン
デザインとは、作業環境測定を実施する測定点を決めることである。測定の対象、単位作業場所の範囲、A測定B測定の実施方法、測定実施の日時等について検討し、決定する。
サンプリング
サンプリングとは、作業環境空気中の有害物質を試料空気として採取することである。サンプリングは作業が定常的に行われている時間帯に行い、各々の測定点における試料空気の採取時間は10分間以上の継続した時間とする。
分析
分析とは、採取した試料に応じた各分析手法を用いて分析して評価することである。
粉じんについては重量分析方法・相対濃度指示方法、鉱物粉じん中の遊離けい酸はX線解析分析方法・重量分析方法、石綿は計数方法、特定化学物質・鉛・有機溶剤は物質の種類に応じて吸光度分析方法・蛍光度分析方法、原子吸光分析方法、ガスクロマトグラフ分析方法等が定められている。