カッターヘッドの能力【α値・回転速度・開口率】

 ○カッター装備トルク
 カッタートルクはトルク係数(α値)によって評価する。
T:装備トルク(kN・m)
α:トルク係数
D:シールド外径(m)
として
 T=α×D³
という関係になる。
トルク係数はシールド外径や土質によって異なるが
土圧式シールド α=10〜25程度
泥水式シールド α=8〜20程度
とされており、砂礫・祖石・岩盤の場合は上記範囲を超えることがある。
○カッター回転速度
 カッター回転速度はカッターヘッドの最外周速度を基準として設定されるのが一般的である。カッター外周速度は
 V=15〜25m/min
の範囲に設定することが多い。高速施工の場合や地山が硬い場合は切り込み深さを考慮してカッター外周速度を上げることがある。
○カッターヘッドの開口率
 カッターヘッドの開口率は
 ω=As/Ar × 100(%)
となる。ここで
ω:開口率
As:カッターの開口部分の総面積(ビットの投影面積は除く)
Ar:シールドの断面積(カッターヘッドの面積)
である。
 泥水式シールドの場合は面板形のカッタヘッドが採用することが多く、開口率は10〜30%程度とする。面板形の土砂の取り込み開口部をスリットと呼び、礫層の場合のスリット寸法は地山から出現すると想定される礫の最大径に応じて決める。スクリューコンベヤーや排泥管の大きさによってスリット幅を制限し、出現する礫径がスリット幅より大きい場合はローラーカッタ等を装備して切羽前面で礫破砕機能を持たせる。
 土圧式シールドの場合の開口率は、面板形で30〜40%、スポーク形で60〜80%程度の場合が多い。固結粘性土質のような付着力が高い土質に対しては開口率を大きくして掘削することが望ましい。