SDSの「2.危険有害性の要約」の読み方【物理的化学的危険性・健康有害性・環境有害性】

危険有害性の要約の概要

この項目には、当該化学品の重要な危険有害性及び影響、並びに特有の危険有害性があればその旨を明確かつ簡潔に記載することが望ましいとされています。

ここで「危険有害性」とは、化学品がもつ悪影響が生じる潜在的な特性であり、物理科学的危険性、健康有害性及び環境有害性がある。

具体的には「化学品のGHS分類」と「GHSラベル要素」の記載が必須となります。

化学品のGHS分類とは

化学品のGHS分類とは化学品の物理化学的危険性、健康有害性及び環境有害性に応じて調和されたGHSの判定基準による分類である。具体的には、以下のような種類がある。

物理的化学的危険性の種類

爆発物とは

爆発物とは、それ自体の化学反応により、周囲の環境に影響を及ぼす温度、圧力、速度でガスを発生する能力のある固体または液体物質である。

可燃性又は引火性ガスとは

標準気圧において、空気との混合物が爆発範囲を有するガスである。

エアゾールとは

エアゾールとは、金属、ガラス、プラスチック製の再充填できない容器に圧縮、液化、加圧溶解されたガスを充填し、エアゾール噴射器を備えたものである。

支燃性又は酸化性ガスとは

支燃性又は酸化性ガスとは、酸素の供給により、空気以上に他の物質を燃焼させる、または燃焼を助けるガスである

高圧ガスとは

高圧ガスとは、200kPa以上の圧力で容器に充填されているガスである。

引火性液体とは

引火性液体とは、引火点が93℃以下の液体である。

可燃性固体とは

可燃性固体とは、容易に燃焼するか摩擦により発火あるいは発火を誘発する固体物質である。

自己反応性化学品とは

自己反応性化学品とは、熱的に不安定で酸素(空気)がなくとも強い発熱性分解を起こしやすい液体あるいは固体物質である。

自然発火性液体とは

自然発火性液体とは、少量でも空気と接触すると5分以内に発火する液体である。

自然発火性固体とは

自然発火性固体とは、少量でも空気と接触すると5分以内に発火する固体である。

自己発熱性化学品とは

自己発熱性化学品とは、自然発火性液体および固体以外の固体物質で空気との接触によってエネルギーの供給がなくとも、自己発熱しやすい物質である。

水反応可燃性化学品とは

水反応可燃性化学品とは、水との相互作用により、自然発火性となるか、または可燃性・引火性ガスを危険となる量発生する固体または液体物質である。

酸化性液体とは

酸化性液体とは、それ自体は必ずしも可燃性を有していないが、一般的には酸素の発生により、他の物質おw燃焼させまたは助長するおそれのある液体である。

酸化性固体とは

酸化性固体とは、それ自体は必ずしも可燃性を有していないが、一般的には酸素の発生により、他の物質を燃焼させまたは助長するおそれのある固体である。

有機過酸化物及び金属腐食性物質とは

有機過酸化物は、熱的に不安定な物質であり、自己発熱分解を起こすおそれがある。金属腐食性物質とは、化学反応によって金属を著しく損傷し、または破壊する物質である。

健康有害性の種類

急性毒性とは

急性毒性とは、化学品の経口若しくは経皮からの単回ばく露、24時間以内の複数回ばく露、又は4時間の吸入ばく露によって動物を死に至らしめる等によってヒトに対しても致死性の影響があると考えられる、又は知られている性質である。

皮膚腐食性及び皮膚刺激性とは

皮膚腐食性とは化学品の4時間以内の皮膚接触で、皮膚に対して不可逆的な損傷を発生させる性質である。ここで、不可逆的な損傷とは、皮膚組織の破壊「表皮から真皮に至る視認可能な壊死」である。

皮膚刺激性とは、化学品の4時間以内の皮膚接触で、皮膚に可逆的な損傷を発生させる性質である。

眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性とは

眼に対する重篤な損傷性とは、眼の表面に対する化学品のばく露に伴う眼の組織損傷の発生又は重篤な視力低下で、ばく露から21日以内には完全に治癒しないものを発生させる性質である。

眼刺激性とは、眼の表面に化学品を暴露した後に生じた眼の変化で、ばく露から21日以内に完全に治癒するものを生じさせる性質である。

呼吸器感作性とは

呼吸器感作性とは、化学品の吸入によって気道過敏症を引き起こす性質である。

皮膚感作性とは

皮膚感作性とは、化学品の皮膚接触によってアレルギー反応を引き起こす性質である。

生殖細胞変異原性とは

生殖細胞変異原性とは、次世代にに受け継がれる可能性のある突然変異を誘発する性質である。

発がん性とは

発がん性とは、がんを誘発させる性質、又はその発生率を増大させる性質である。

生殖毒性とは

生殖毒性とは、雄雌の成体の生殖機能及び受精能力に対し、悪影響を及ぼす性質及び子の発生に対し悪影響を及ぼす性質である。

特定標的臓器毒性(単回ばく露)とは

特定標的臓器毒性(単回ばく露)とは、単回ばく露によって起こる特定臓器に対する特異的な非致死性の毒性である。単回ばく露は、可逆的もしくは不可逆的、又は急性若しくは遅発性の機能を損なう可能性がある全ての重大な健康への影響を含む。

特定標的毒性(反復ばく露)及び吸引性呼吸器有害性とは

特定標的臓器毒性(反復ばく露)とは、反復ばく露によって起こる特定臓器に対する特異的な非致死性の毒性である。反復ばく露は、可逆的もしくは不可逆的、又は急性若しくは遅発性の機能を損なう可能性がある全ての重大な健康への影響を含む。

環境有害性の種類

水生環境急性有害性とは

水生環境有害性とは、化学品の短期的なばく露における水生生物に対する有害な性質、又は水生生物のライフサイクルに対応したばく露期間に水生生物に悪影響を及ぼす潜在的若しくは顕在的な性質である。

急性水生毒性とは、化学品の短期的なばく露による水生生物に対する有害な性質である。

水生環境慢性有害性とは

慢性有害性とは、水生生物のライフサイクルに対応したばく露期間に水生生物に悪影響を及ぼす、化学品の潜在的な又は顕在的な性質である。

GHSラベル要素とは

GHSラベル要素とは、絵表示又はシンボル、注意喚起語、危険有害性情報及び注意書きのことである。