○鋼板接着工法とは
鋼板接着工法とは、コンクリート部材の引張応力作用面に鋼板を取付、鋼板とコンクリートの空隙に注入用接着剤を圧入し、既設部材と一体化させることにより性能の向上を図る工法である。
○目的
コンクリート部材の引張応力面に鋼板を接着させ、鋼板に引張り材としての効果を期待するものである。曲げおよびせん断補強に適用できる。
また、コンクリート面と鋼板との隙間に注入用接着剤を圧入することで、ひび割れ中にも接着剤が進入し、ひび割れの開閉を拘束する効果も期待できる。
接着材としては、一般的にエポキシ樹脂接着剤を用いる。
○鋼板接着工法の種類
床版の補修として床版下面に鋼板を接着して、曲げ補強とせん断補強を行う方法が最も一般的である。
他には、箱桁等の側面に鋼板を接着することで、せん断補強を行う例もある。