酸化性液体とは【混合すると自然発火の恐れあり】

酸化性液体とは(第6類危険物)

酸化性液体とは、ほかの物質を酸化する酸化性物質である。分子構造中に酸素を含み、分解してその酸素を放出して他の可燃物を燃えやすくする。

酸化性液体の特徴

酸化性液体は他の物質を酸化する特徴があるため、自分自身は燃えない。しかし、有機物と混合すると有機物を酸化させ自然発火することがある。酸化力が強く腐食性があるため、皮膚に付くと危険であり蒸気も有毒である。

代表的な酸化性液体

  • 過酸化水素
  • 硝酸

過酸化水素

過酸化水素とは、水素の過酸化物であり油状液体である。不安定で酸素と水に分解しやすく、強い酸化力をもつ。酸化剤、漂白剤、消毒・殺菌剤、触媒などのほか、ロケットの燃料にも用いられる。

硝酸

硝酸とは、無色で刺激臭のある液体である。酸化作用が強く、銀・銅・水銀などを溶かす。硝酸塩・硝酸エステル・ニトロ化合物・硝安・火薬の原料・医薬品などに用いられる。

酸化性液体の火災予防対策

酸化性液体は有機物と混合すると自然発火する恐れがあるため、有機物との接触を避ける。腐食性が強いため、容器は耐酸性のものを使用する。流出事故の場合は、乾燥砂をかけるか中和剤で中和する。