脱水(廃棄物の中間処理)とは【フィルタープレス】

○脱水施設とは
脱水施設とは、汚泥の中間処理施設である。汚泥に含まれる水分を脱水することで汚泥の重量や容量を削減する。

○脱水施設の種類
脱水施設には加圧脱水機と遠心脱水機がある。加圧脱水機はフィルタープレスと呼ばれ、汚泥に圧力をかけることで脱水を行う。遠心脱水機は汚泥に遠心力をかけて脱水を行う。

○フィルタープレスとは
フィルタープレスとは、汚泥を強制的に「ろ過」して汚泥の脱水を行う施設である。「ろ布」で囲われた「ろ室」内に圧力をかけて汚泥を送ることで、圧力をかけられた汚泥は「ろ布」で水と泥分に分けられる。溜まった泥分は固形状の残さ(脱水ケーキ)となり、最終処分場へ搬出される。粒径が非常に小さい汚泥の場合は「ろ過」しようとしても「ろ布」の目が詰まってしまうため、フィルタープレスでの処理には不向きである。

○遠心脱水機とは
遠心脱水機とは、汚泥に遠心力をかけて汚泥の固形分と液体分を分離する施設である。高速回転するドラム内に汚泥を投入して遠心力によってドラムの内側に汚泥の固形分だけを付着させて、泥分と水分を分離する。