○現況
・片側2車線の道路橋の橋脚
・比較的温暖な山間部
・40年間供用
・舗装面にひび割れ
・RC床版下面にひび割れ
・塩化物イオン濃度 ⇒ 0.1kg/m³ ⇒ 1.2kg/m³以下なので発錆限界未満
・アルカリシリカ反応性なし
○補修、補強の履歴
【建設当初】
・初期欠陥なし
【10年目】
・軸方向に0.2mmのひび割れ
・曲げ補強を目的として縦桁を増設
【30年目】
・床版下面のひび割れが伸展
・経過観察を実施
【40年目】
・舗装面にひび割れ発生 ⇒ 舗装の部分補修を実施
・床版下面に亀甲状のひび割れ ⇒ 錆汁を伴うエフロレッセンス
○劣化のメカニズム
・ひび割れの原因は「疲労」⇒桁の増設をしたが不十分だった
・耐荷力が不足した状態で繰り返し荷重を受けた
・交通量は1日当たり3万台
・大型車両の割合は20%
・疲労が進行しひび割れが貫通
・漏水が発生 ⇒ 錆汁・エフロレッセンスが発生
○今後30年間供用するために
【床版】
・上面増厚工法
・上面に防水工を施工
【錆汁】
・断面修復工法
・鉄筋の防錆処理
【エフロレッセンス】
・エポキシ樹脂を注入