論文対策キーワード【ASR】

【調査】
・ひび割れの調査
⇒無筋構造物では網目状or亀甲状
⇒RC・PC構造物では軸方向に沿った鉄筋

・析出物の調査
⇒アルカリシリカゲル(白色)の有無
※エフロレッセンスと識別する必要がある

・変色
⇒コンクリート表面が茶褐色に変色することがある

【歴史】
・ASRに対する対策
⇒1986年〜(コンクリートクライシス以降)

 

【測定】
・圧縮強度
⇒ASRが進行しひび割れが発生すると強度が低下する

SEM(scanning Electron Microscope)
⇒アルカリシリカゲルを確認

・骨材のアルカリ反応性を調査
⇒化学法、モルタルバー法

・残存膨張量の測定
⇒JCI−DD2法、カナダ法、デンマーク法

・アルカリ量の測定
⇒熱水抽出や強酸溶解法など
⇒正確に規格されたものはない

・SiO₂(二酸化ケイ素)の有無を調査

 

【対策】
・ASRの進行の抑制
⇒水処理(止水、排水処理など)
⇒ひび割れ注入
表面被覆工法
表面含浸工法(シラン系、防水)

・膨張を拘束
⇒プレストレスの導入
⇒巻き立て(鋼板、PC、連続繊維)

・劣化部の除去
断面修復工法

・第三者影響度の除去
⇒剥落防止

・耐力回復
⇒接着(鋼板、連続繊維)
⇒プレストレス導入
⇒巻き立て(鋼板、PC、連続繊維)
⇒外ケーブル
⇒鋼材の補修
※ASRは一度反応を起こすと抑制が難しい

ASRのメカニズム
・反応性骨材が高アルカリ性水溶液と反応して異常膨張
⇒水が必要

・ASRは温度依存性が大きい
⇒春〜夏に膨張が進行、秋〜冬は停滞する