pc橋梁の劣化【過去問論文考察】

○現状
・PC橋梁
・供用開始後30年
・中国地方内陸部
・幹線道路の橋梁
・交通量は25000台/日で大型車30%
・アルカリシリカ反応性なし
・今後50年間使用予定

○変状内容
1.PC鋼棒定着部の鋼棒が1㎝程度抜け出ており、コンクリート片が飛散している
2.下床版のハンチ部のシース管配置箇所に錆汁とエフロレッセンスが発生
3.張出し部のコンクリートに浮きが発生し、一部錆汁が確認できる

○変状の原因
1.PC鋼棒定着部
PC鋼棒の腐食が進行し、切断した結果抜け出しが発生
2.下床版のハンチ部
シース管内に水が流入してPC鋼棒が腐食。PC鋼棒から錆汁が発生。また、水の移動によりエフロレッセンスが発生。
3.張出し部
鉄筋の腐食により錆汁が発生。腐食膨張によりコンクリートの浮きが発生。

○調査内容
【水の進入路の調査】
・X線による方法(X線透過撮影法
電磁波レーダー法
電磁誘導法
【不足の原因の調査】
中性化の進行状況の調査
塩化物イオン濃度の調査

○今後50年間使用するために
【橋梁の健全性の調査】
・載荷試験
【プレストレスの補強】
外ケーブル工法
【グラウト未充填箇所の補修】
・亜硝酸リチウムの注入
【コンクリートの浮き、錆汁】
断面修復工法
・防錆処理
剥落防止工法